初輪行の旅
「輪行」とは自転車をばらして専用の袋に入れて持ち運び、JRやバス、地下鉄などの公共の乗り物に乗ることです。
一部のサイクリストの間では「ワープ」と呼ばれている手段です(笑)。
が、私はこの「輪行」をやった事が一度もありませんでした。
ロードレースのシーズンが終わった今なら遠出のサイクリングも出来るし、季節的にも紅葉が見ごろ。
という事で、友達から洞爺湖一周サイクリングに誘われていたので、自走で洞爺湖まで行く→洞爺湖一周サイクリングをする→友達と別れ室蘭まで行きJRで帰る という計画を立てました。
朝連仲間に「輪行の達人」がいるのでオススメの輪行袋を教えてもらい、洞爺湖までのコースを練りました。最短で簡単なルートは中山峠を通るルートですが、一番の難所はなんと言っても「定山渓トンネル」
車で通った方もお分かりの通り、幅が狭いのです。一応歩道っぽいのがありますが、歩くのもやっとで自転車を押して通れるような感じではありません。
ここを無事通過するには車の少ない朝早い時間帯を選ぶべきです。
朝5時に自宅を出て、定山渓まで1時間半。そこから上りに入り無意根大橋を渡りトンネル到着。
車が来ないのを確認してトンネルへ突入。
トンネルの中は平坦で風も無いので、割と速いペースで進めます(というか早く出口に行きたいのでガチで踏んでます)。
後ろから車が来るとまず先に「車の音」がものすごいスピードでトンネルの中を伝わり背中に押し寄せてくるので、いち早く左側へ非難します。車が過ぎるのを待ってまたダッシュを繰り返しやっと出口へ。ホント生きた心地がしませんでしたが、車にとっても大迷惑な話で「こんなところ走んなや!」って感じですよね(汗)。
このトンネルだけ中山峠で唯一改善して欲しいところです。
峠の頂上に着いたのが7時半。前の週に積もった雪が除雪されておりました。
この日は割りと暖かかったと思いますが、この先の下りに備えてもう一枚着込みました。
喜茂別の道の駅に着いたのが8時。
ここから洞爺湖の水の駅まではおよそ1時間で着くだろうと予測して淡々とペースを刻みます。
ルスツ高原辺りが向かい風がきつく一番スピードが出なかった気がします。
そこからは下り基調の道で、予想通り9時に水の駅到着。
走行時間はこんなもんです。途中の小休止などを入れても4時間でした。
待ち合わせは10時だったので湖のほとりでコーヒー飲んでストレッチしながら休憩しました。
湖畔は霧で何も見えず(笑)。マリンジェットのウォンウォンと唸る音だけが響き渡ります。
そうこうしてるうちに仲間が続々と到着(当然車ですが)。
10時半にスタート。超ゆっくりサイクリングで景色を堪能しながら進みます。
有珠山もくっきり。多分小学校の修学旅行以来行っていないのではないかと。噴火なんかもあったりしてしばらくは立ち入れませんでしたからね。
途中の休憩でおしゃべりして~走って~ランチして~またゆっくり走って~で14時ごろスタート地点に到着。一周37kmくらいでした。
同じ行きつけのショップで知り合った仲間です。もう長い付き合いになります。
僕の人生を変えた出会いでもあります。
おなじみ塚原店長のコルナゴ。(通称「オレのコルナゴ」)。赤のレーシングゼロ(通称「オレのレーゼロ」)と相性ばっちりですね。
そこから皆さんとお別れして僕は湖をもう半周して伊達方面に向かいます。
奥に見えるドーム状の山が昭和新山ですね。路面は濡れていますが雨には当たりませんでした。
ここから伊達に抜け、37号線をまっすぐ室蘭まで向かいます。
すでに夕方を回っており、陽も暮れかけています。救いだったのは爆風による追い風でビュンビュン進みました。そして17時。東室蘭駅に到着。180km以上走ったし洞爺湖~室蘭間は結構なペースで飛ばしたのでお腹十分。ここからJRで帰宅することに決めました。
時刻表を見ると札幌行きの普通列車は無く、苫小牧行きが18時半・・・。仕方が無いので待ちました(笑)。初めて輪行袋にパッケージングしましたが、意外とすんなり出来ました。
この袋をたたむと缶ジュースの350ml缶より小さいサイズに収まる超優れものでした。
いいですね~この感じ。夜のJRの駅ってなんで寂しげと言うか哀愁漂う感じなんでしょう?
輪行はあくまでも他人の迷惑にならない場所に自転車を置かせてもらうのが鉄則。結局東室蘭~苫小牧~白石まで座席には一度も座りませんでした。この辺は来シーズンに向けての課題ですねw。
自宅には21時に到着。目一杯遊びました。
10/25現在、札幌では暴風雪になりました。山も真っ白。ホント、前の週に行っておいて良かった。来月は野幌だな。