ニセコクラシック2016
昨年の70kmで非常に辛い思いをしたニセコクラシック。
今年はS2クラスに昇格したので、倍の140kmで参加しないとポイントが貰えません。今回からアジア初のUCIレースに格上げされたもんだから全国から強者がわんさか。中にはほぼプロみたいな実力のライダーもエントリーしていたので、嬉しさ半分絶望半分でスタートを迎えました。
当日の天気予報は曇り時々雨。ブレーキに不安はあるけど去年みたいに30度以上とかだと熱中症の危険があるので、雨で丁度良いくらい。
6時50分にスタートが切られ、ヒラフ坂を下りHANAZONOリゾート方面へ。2km地点からリアルスタートで300人以上の大集団は一気に加速。先頭は見えるものの遥か先に見えた。身体が温まっていないのと、明らかに昨年よりペースが早く感じて焦る。
HANAZONOリゾートに差し掛かった所でフロントをアウターに入れたつもりがシフトミスして「カチャン」と言う音と共にチェーン落ち…。そのままペダルを回してしまいチェーンがクランクとフレームの間にガッチリ食い込んでしまった。
すぐに自転車を降りてチェーンを直すも中々外れない。その横を次々とライダーが通り過ぎ、あっと言う間に最後尾になってしまった。「終わった」と思った。
やっとチェーンが直り走り出そうとするとまたチェーンが外れる。
完全にメカトラブルに陥ってしまった。
何とかまた走り出し、慎重にシフトチェンジしながら追走。メイン集団からこぼれ落ちてくるライダーをパスしながらひたすら回すのみ。パノラマラインに入るまでは完走は出来ないだろうと思っていたけど、本格的な登り区間に 入ると次々にライダーが降ってきた。いつも朝練で一緒に走っているKさんとやっと合流する事ができた。
この時にやっと頑張れば完走出来るかも?って思う様になり、兎に角ペースを上げ続けた。雨がドンドン酷くなり、全身にBB弾を浴びてる様な土砂降り。
神仙沼を通過した時点で先頭から22分差と伝えられる。絶望的なタイム差だけど先頭はトップレベルのライダーだから気にしない事にした。パノラマを下り終え蘭越からはしばらく平坦区間。ここは1人ではかなり辛いので集団を形成した方が遥かに有利。少しすると、先ほどパノラマで一緒になったkさんが猛スピードで追い付いてきた。ここで4人程になり、ローテーションしながら淡々と回していくと前から落ちてきたライダーを吸収していき、最終的には15名ほどの集団が出来上がっていた。友達も数名居る。この時点で完走が見えてきて、皆テンションが上がっていたと思う(笑)。
新見の上りに入ると集団はやはり分裂してしまい、僕を含む4名が先行。パノラマラインに戻りそのまま下り。雨は完全に上がっていたがブレーキは効きづらいし、ドロだらけになりながらまた上りへ。もう力尽きてフラフラしてる人もいれば自転車を押している人もいる。ここが一番辛い局面だと思う。ゴールまであと20km弱なんだけど、一番心が折れる区間。
自転車のシフトも調子悪くてガシャガシャ音を立てながら走っていると、カメラマンの塚原さんが待ち構えていてくれた。
さぞかし待ちくたびれた事でしょう(笑)
そしてサイクリングペースでゴール。
先頭から遅れる事約60分弱。特に感動も何も無かった。メカトラで遅れた事よりも先頭集団に少しも残れなかった事が悔しくて落ち込むしかなかった。このレースの為に1月からトレーニングを積み、おそらく自分史上最速だったと思うし、こんなに走り込んだシーズンは無かった。先週の試走の時は恐ろしいくらい調子が良かったのでそのイメージ通りに走れなかったのが根底にあったのかもしれない。
まぁ落ち込んでいても仕方ないので今週はゆっくり休む。と言うか、今シーズンのレースはひとまず終了。子供達との時間を優先しながら平日の朝練は続ける。あとチェーンリングを楕円から真円に戻す事にしよう。